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静岡県かなり、
沿岸漁業振興えます。
種苗生産が簡単ではない訳
2022-01-20
栽培漁業が始まった当時
栽培漁業が始まった当時、種苗生産を簡単に考えていたようです。
1978年に整備された「静岡県栽培漁業センター」の、整備前に作られた運用計画を見る機会がありました。
そこでは、マダイなどの種苗生産は数年で技術が確立し、民間(漁協など)の生産施設に移管するとありました。

実際に漁協が種苗生産施設を作った事例はありましたが、現在稼働しているものはないはずです。
技術的に確立していないし、採算も合わないからです。

ウナギの種苗生産をみるとわかります。
人工孵化から育てた魚が産卵し、その卵をもとにふたたび人工孵化を行う。
...これを完全養殖と呼んでいます。
ウナギでも成功している技術です。

それでも、養殖ウナギは天然種苗に100%依存しています。
実験レベルでは成功しても、事業レベルではできないからです。
事業レベルでは数百万の稚魚を大きな池で育てます。
これを安定して行うことが大きなハードルです。

就職した当時、ニジマスのウイルス症の感染実験がありました。
事業池ではウイルス症でバタバタ死んでいるのに、実験水槽に病気で死んだ魚を入れても全然平気。
それどころか、培養したウイルス液を注射しても死なない。

小さい実験水槽と数10トンの事業池は、異次元です。
キンメダイの種苗生産
2022-01-19
できればやりたいけど・・・
県の研究機関であっても、どんな研究をするかは、外部委員の評価が必要です。
短期での研究成果を求められるのは水産の世界でも同じです。

私が下田の研究所にいたとき、キンメダイの種苗生産をスタートさせました。
種苗生産に限らず、当時はキンメダイの研究はしていませんでした。
理由は、深海魚であるキンメダイの研究は簡単じゃないからです。

私もそれは承知していましたが、キンメダイと言えば伊豆の最重要魚種です。
なのに、なんの研究課題もないと言うのは、どうなの?
・・・と思ったからです。
種苗生産は簡単ではありませんが、その過程で得られる知見は必ず役に立つはず。
また、漁師に対しても研究所の姿勢を示すために必要です。

今も研究員たちが頑張ってくれています。
水産業界と学歴2
2022-01-18
分業化は進む?
水産業界は小規模な経営が大多数。
一人で漁獲から経営までしなくてはなりません。
私の実家は洋服屋だったんですが、個人事業主の限界を感じました。
大型店舗が地方に進出すると、個人のお店はとたんに厳しくなります。
大手は仕事が分業化しているので、高度なことが可能です。

漁業でも、漁師が経営面まで担うのは簡単ではありません。
例えば漁協の理事は漁師です。
経営や法律などは詳しくありません。

だったら、外部から人材を取り入れるもの手です。
漁協の中には、組合員の漁師以外の人材を組合長にするところもでてきました。
組合長でなくても、経理担当者などを金融機関の退職者などにお願いするのはどうでしょうか?
なにかと閉鎖的な業界ですが、悠長なことを言ってられません。
水産業界と学歴
2022-01-17
受験生の皆さん、お疲れさまでした
センター試験が終了しました。
都内の会場で迷惑な事件が起きましたが、それ以外は順調に試験が行われたのではないでしょうか?
でも、受験生は二次試験が終わるまで気が抜けませんね。

ところで、私のいる水産業界は大卒がそれほど多くありません。
大卒だからとか、高卒だからとかで差別されないので、健全です。
特に漁師だと、魚を捕る技術が勝負なので、学歴とは無縁です。

しかし、現在のような資源状況では魚を捕ること以外も考えなくてはなりません。
漁師も、漁協職員も、経営面での資質が必要です。

じゃあ、漁師も大学に行った方が良いかでしょうか?
身体を使う技術の習得や適応力は、若い方が断然有利です。
どうしたら良いでしょうね?
これからの漁業3
2022-01-13
漁師は個人事業主
多くの沿岸の漁師は個人事業主です。
個人事業主としてみた場合、恵まれていることがたくさんあります。
事業税が非課税になるなど、多くの税金優遇があります。
具体的な内容は農林水産省で一覧になっています。
https://www.maff.go.jp/j/aid/zeisei/gyo/
そして行政の支援が手厚いです。
低金利の融資もありますが、それ以上に水産業普及指導員(県職員)のサポートを受けれることができます。
県の研究所も他の産業分野よりずっと敷居が低いと思います。

そして何より、魚を捕るのがタダです。
海で釣るの入漁料が不要なのは漁師に限らず誰でもです。
(川での釣りは有料)
しかし、一般の人ができない共同漁業権、区画漁業権、定置漁業権は漁師の特権。
これは漁業権をその地域の漁業者に与える漁業法という法律で決められています。

漁船を操縦するのに、船舶免許、無線免許は必要ですが、比較的簡単に取得できます。
むずかしい資格が要らないのもメリットだと思います。

もちろん、恵まれていないこともあります・・・

センター試験
2022-01-14
受験生は大変ですね
新型コロナの感染拡大が著しいですね。
オミクロン株は重症化しにくいという話もありますが、現状では感染したら隔離。
受験生は一大事です。

今週末はいよいよ大学入試のセンター試験。
私は、この前身である共通一次試験の一期生です。
まさか、40年以上もこのシステムが続くとは思っていませんでした。
これって、誰にメリットがあるのか未だにわかりません。

それはともかく、試験準備にがんばってきた受験生が無事に受験できることを祈ります。
私も姪っ子が受験で他人事ではありません。
なぜか、センター試験は雪の日が多いですが、今回は天気以外にも心配が尽きませんね。
これからの漁業2
2022-01-12
キラーコンテンツ
伊豆で衰退したのは漁業だけでなく、観光も同じです。
首都圏から近い伊豆半島は、温泉もある絶好のロケーション。
私の故郷でもある熱海は1960年代半ばに年間500万人以上の宿泊がありました。
それが2011年には246万人にまで減少。

ところが、宿泊客数は2012年からV字回復。
2017年には約310万人まで持ち直し、「熱海の奇跡」と呼ばれます。

私が注目したのは「熱海プリン」です。
「熱海プリン」は集客のキラーコンテンツ(切り札、目玉)です。

前回のブログで、マダイを観光資源として活かすことを書きました。
それを漁業者などに行っても響きません。
マダイは全国で漁獲されているからです。

でも、プリン目当てに人が来るんですよ。
コンビニでも売っている洋菓子ですよ。

マダイは本来おいしい魚。
キラーコンテンツに育つ素質は十分じゃないでしょうか?


これからの漁業
2022-01-11
たくさん捕る時代の終わり
前回のブログで書いたとおり伊豆の観光を漁業が支えています。
その視点で漁業を考えることが必要な気がします。

いくらマダイが増えたと言っても、日本人の食料供給からみればちっぽけなことです。
それを伊豆に人を呼ぶ観光資源と考えると違ってきます。
現在、一番の観光資源はキンメダイです。
しかし、キンメダイでは栽培漁業がおこなわれていません。
マダイのように、放流で資源を支えることができないのです。

マダイも観光に使うようにすれば、キンメダイへの依存を減らすことができます。
せっかくマダイを放流しているんですから、積極的に活用したいですね。
魚と言えば伊豆?
2022-01-07
リップサービスも難しい
県幹部職員とのあいさつで、ある人から
「魚と言えば伊豆で、おいしい魚は伊豆だ」
との話がありました。

そう言われると、こちらの気持ちは複雑です。
漁業者は伊豆だけではないし、伊豆半島で水揚げされる魚も伊豆周辺の魚が全てではありません。
県の水揚げ量では焼津がダントツで、遠洋のカツオ、マグロです。
特産のサクラエビもシラスもトラフグも伊豆ではありません。
伊豆の魚を持ち上げてくれたのはリップサービスなんでしょうけど。
水産関係の職員だったら、こんな発言はしません。
あいさつに行ったのが、業界代表の「できた人たち」だったので、黙ってきいてましたけどね。

とは言っても、こんな発言の出てくる伊豆の特殊事情があります。
観光が基幹産業で、あとは漁業と農業。
そして、観光を支えているのが伊豆の魚です。
三が日に下田の「金目亭」に行きましたが、店の外まで行列ができていました。
多くの方が魚を食べに伊豆に来て、それが伊豆の経済を支えています。
知事への年頭あいさつ
2022-01-06
県庁内を回りました・・・
写真をクリックすると副知事、部長との面会も表示されますよ!

知事等、県の幹部職員に年始のご挨拶です。
私も水産業界8団体の一員としての参加です
・・・とは言え、薮田漁連会長は当法人理事長を兼ねるため、私の意味って?
しっかり写真は撮りました!

8団体というのは
 静岡県漁業協同組合連合会
 東日本信用漁業連合会
 静岡県水産加工業協同組合連合会
 日本漁船保険組合
 全国漁業信用基金協会
 全国共済水産業協同組合連合会
 全国合同漁業共済組合
 静岡県漁業振興基金
です。

水産・海洋局長→農林水産担当部長→経済産業部長→知事→副知事×2
の順で県庁内を回りました。
板橋水産・海洋局長と萩原水産振興課長が同行してくださいました。

我々からは業界の厳しい状況をお話しし、
知事からは海のない長野県、山梨県への水産物の売込みについて話がありました。
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