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静岡県かなり、
沿岸漁業振興えます。
明日は仕事納め
2021-12-28
今年を振り返って
今年も明日で仕事納めです。
皆さんはどんな年でしたか?

私は40年近く勤めた県職員を定年退職して、当法人で再び1年生になりました。
分からないことばかりで、うろたえている間に年の瀬を迎えました。
丸1年経験するまでは勉強です。

業界に目を向けると悲しい事件が多かったですが、良いニュースも。
遠洋まぐろ漁船の福積丸が時化の海中、沈没しかけた漁船から人命救助をしました。
福積丸は私が漁業学園時代の卒業生が活躍しています。
すばらしいことをしてくれました。
平と丸?
2021-12-24
業界用語
平と丸。
読み方はヒラ、マルで、漁師や仲買人の使う魚の業界用語です。
ヒライワシとマルイワシ、ヒラサバとマルサバのように近い種類の魚を区別するのに使います。
ちなみにそれぞれマイワシ、カタクチイワシ、マサバ、ゴマサバのことです。
さらにマイワシ、マサバをヒラと略します。

またマルアジは正式和名で市場ではアオアジと呼ばれます。
でもヒラアジと呼ぶのはカイワリのことだったりします。
そしてマルソウダ(伊豆ではウズワと呼びます)とヒラソウダは正式和名。
ほんと、ややこしいです。

で、平と丸の由来ですが、魚を輪切りにした時の断面の形からきています。
平の方が断面が楕円です。
そしてほとんどの場合、平の方がおいしいです。
鮮魚売り場でイワシやサバを見たら断面をみてください。
便利になっても楽はできません
2021-12-23
漁師の仕事は変わらない
ワープロ専用機が配備され、文書を作る時間が短くなりました。
県の職員は文書作成に多くの時間を費やしています。
だから、勤務時間が大幅に削減
・・・はされませんでした。
実際には一つの仕事が早く終われば、別の仕事が入ってくるからです。
だから効率が上がっても、勤務時間は減りません。
たぶん、受験勉強やスポーツの練習でも同じです。

ところで、この半世紀近く、放流用種苗の生産と漁師は仕事の内容が変わりません。

種苗生産は、餌や飼育方法の改良がありますが、やっていることはほほ同じ。
担当職員への技術依存が大きくマニュアルどおりとはいきません。
残念ながら、職人の世界です。

漁師の場合、魚を見つけるまではGPSや魚探の高性能化で短縮されているはず。
その分、魚をとる時間が増えていると思いますが、魚が減っていますからね。

もっとも、漁業の場合、効率が上がると取りすぎて資源を減らす心配があります。
だからと言って、漁業者が高齢化しているのに効率化しないのはどうなんでしょう。
【雑談】パソコンが登場してから
2021-12-22
スライド作りもなくなりました
就職すると、職場にも徐々にパソコンが導入されました。
でも台数は少なく、データ処理専用。
そこで活躍したのが既に絶滅したワープロ専用機です。
今のノートパソコンよりはるかに高額でしたが、各職員に配備されました。
書式が決まっていて使いまわしが多い役所仕事では大活躍。
パソコンの売り上げがワープロ専用機を上回ったのは2000年くらいのようです。

時を同じくしてOHP(オーバーヘッドプロジェクタ 死語?)が普及。
紙の原稿を透明シートにコピーするだけでOKになりました。
ここでフィルムのスライドは消滅です。
私の特技?も過去の遺物になりました。
ちょっと寂しい・・・

ちなみにワープロ専用機時代の議会用答弁案の作成を紹介します。
担当が原案を作り、課長が決済するまで、なんども修正して、そのたび印刷。
課長が了解したらを10部くらい印刷して、部長室に入ります。
部長だけでなく、もろもろの管理職分や担当課も課長、班長、担当などが協議するので部数が多くなります。
そこで直しが入り、また修正版を10部くらい印刷してまた部長室へ。
これが何回かあって、終わるのは深夜になります。
県庁でいかに紙を消費するかわかるでしょ?

今は課長までは同じ感じですが、部長にはプロジェクターで投影した文書を協議。
その場で何度も修正ができるので時間と印刷部数が大幅に削減されました。

コピー機がなく、文書も手書きの時代を私は知りません。
知事用の原稿は筆で清書する職員もいたとか。
【雑談】パソコン登場以前
2021-12-21
【雑談】パソコン登場以前
紙枠にはいったスライドフィルム wikipediaより
グラフスライドの例
昔のスライド
多くの人がパワーポイントでスライド作成した経験があると思います。
私が学生の頃は、スライドと言えば映写機で投影するための紙枠に入ったフィルムでした。
発表会にはこのスライドフィルムを作ります。
この作業を紹介します。

魚などの写真なら、比較的簡単。
リバーサルフィルムと言って、スライド用フィルムで撮影して、カメラ屋に持っていくだけ。
一枚一枚が紙枠に入れられて戻ってきます。

グラフや表はちょっと手がかかります。
表はタイプライターを使って原稿を作ります。
漢字タイプは貴重で、普通は英文タイプなので、英分で作成。

そしてグラフの場合。もちろん、エクセルはありません。
まず方眼紙にグラフを描きます。
その上にトレーシングペーパー(透けて見える紙)をおいて、グラフ本体を書き写します。
このとき、一定の太さで書ける製図ペンを使います。
5種類くらいの太さがワンセットで売っていて、それを買います。
当時はドイツ製のロットリングというメーカーが良く使われていて、なかなかのお値段でした。
メモリの数字はタイプライターで作ったものを張り付けたり、それ用のシールを張ります。
ここまでで、原稿が完成。

グラフも、表も原稿を複写用のモノクロのネガフィルムで撮影。
現像、定着して乾すと白黒が反転したフィルムができます。
さらにアンモニアで発色する特殊なフィルムにベタ焼き。
原稿の黒い部分が白、白い部分が青いスライドの出来上がりです。
紙枠にはめれば、ついに完成!
めんどくせー。
間違いがあれば、方眼紙に書くところからやり直し・・・

ところで、当時写真部だった私は、同級生の原稿や標本の撮影、フィルム現像などを手伝いました。
特にフィルム現像は暗室の作業もあるので、慣れないと大変。
けっこう、お役に立ちました。
自転車の多い静岡市
2021-12-20
マナーの問題は葵区だけかな?
麻機山から 12/20 8:00
今朝はめっきり冷え込みました。
通勤の道からも、冬は富士山がはっきり見えます。

さて静岡市は自転車が多い街らしいです。
特に葵区。
自転車乗り(ロードバイクのぞく)のマナーはすごーく悪いです。
中高生だけなく、老若男女。
特にひどいのは歩道を平気で走ること。
幅が1mくらいしかないのに、減速もしないですれ違ってきます。
それから前に話題にした二つの商店街。
どちらも屋根付き歩道があるんですが、そこを走る自転車も多くて、雨の日はさらに増えます。

ちょっと話がそれますが、朝の大きな交差点だと信号に合わせて笛を吹く女性警察官をよく見ます。
これ、車は一方向に進んでいるんじゃないので、笛を吹かれても誰に向けての注意なのかわかりません。
青から黄色に変わったところで笛を吹かれても、赤信号で待っている時は「なになに?」ってなるんですよ。
かえって危ないから止めてほしい。
そして、その分の労力を、歩道を走る自転車を指導してほしいです。

・・・とつぶやきながら通勤しています。
本当に自由な漁師はいない
2021-12-17
漁師の実態
現実的なことを言うと、漁師の自由さはそんなにない気もします。
出港時間も、帰港時間もだいたい決まっています。
魚がとれる時間と、市場への水揚げの時間に合わせなくてはいけないからです。
操業場所も漁師間の取り決めがたくさんあって、完全にフリーではありません。
狙う魚も利益を出すために、高く売れるものに限られます。

漁師になりたい人の多くは、レジャーの釣りの延長線に漁師があると思いがち。
仕事でやるとなると、厳しさがぜんぜん違います。

また、沿岸の漁業者は漁協だけなく地域や業種別など複数の組織に所属します。
魚を捕るのは一人でも、仲間との連携や協力は求められます。
会社と違って上司はいませんが、漁師間の上下関係は強力だったりします。

それでも、魚がたくさん捕れる時代は良かったですが・・・今は大変です。
自由の裏側
2021-12-15
フランチャイズ?
自分の船で一人気ままに漁をする・・・
サラリーマンと違って自由!
多くの人がイメージする漁師はこんな感じでしょうか?

個人事業主なので、全部を自分でしなくてはなりません。
自由な部分は多いですが、一人ですべてをこなすのは大変です。

思い通りに魚が捕れなかったり、魚価が下がると窮地になります。
漁師の場合、魚を取ることは得意ですが、経営面は苦手分野です。

個人商店ならもっと大変でマーケティング、仕入れ、販売、経理、宣伝・・・が業務です。
会社組織なら担当者を配置できますが、一人で全部できる人って少ないのではないでしょうか。

さて、この解決手段の一つとしてフランチャイズ契約があります。
マーケティングや宣伝など、個人では大変なことの多くを本部でやってくれます。

もちろん、デメリットもたくさんあります。
本部にとられる利益が少なくなかったり、自分の名前の看板をだせなかったり。
もし、漁業に導入するなら自由にやってきた漁に制約ができることかもしれません。

それでも、大きな団体となることで資源管理などの意思統一はしやすくなると思います。
国や漁業団体がフランチャイズの契約先になれば、契約料も少なくて済むはず。
メリットが大きい気がします。
漁業だって
2021-12-14
M&A?
漁業の後継者は自分の子供などの家族です。
昔はそれで良かったのですが、現代では立ち行かなくなりました。

私の故郷の網代では、経営者が替わることで大型定置網漁業が存続できました。
網代漁業という大型定置網の会社です。
元々は旧網代町が網主だったのですが、現在は県外の経営者となり活気があります。
https://www.ajirogyogyou.com/info
https://www.izumisawasuisan.com/company
排他的な漁村では、珍しいことです。

大型定置網は、網が億単位で、沿岸漁業の中では最も大規模です。
でも、家族でやっている小規模の沿岸漁業だって地区外の跡継ぎは有効だと思います。

というのも、静岡県は大都市圏からのアクセスのよい「程よい田舎」だからです。
現在、地区外の人を受け入れる漁村は離島などになってしまいます。
静岡県はものすごく「地の利」があると思います。
そして漁業では?
2021-12-10
努力の限界
では、本題の漁業を考えます。
漁業も戦後はたくさん魚がいたし、魚の値段も物価を考えれば高かった。
それが魚が減り、輸入魚の増加などで値段は上がらず・・と状況が大きく変わりました。
多くの高齢の漁業者にとって、個人の努力では対応が難しいと思います。

私の実家は小売りの服屋だったのですが、個人商店も似たような感じです。
ユニクロなどの大手、通信販売の拡大・・・など、今までの商売の延長線上では厳しくなっています。

漁師も商店主も、努力だけでは限界があります。
だからと言って、解決策がないとも思えません。
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