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静岡県かなり、
沿岸漁業振興えます。
令和7年3月
2025-03-18
行政の業界支援
視察研修で富山県に行ってきました。

富山県では市場等を整備する際に、国庫補助のみで県の補助はないそうです。
また、普及員がいないため、事業のサポートも無いとのこと。

富山の方から見ると、静岡県は漁業に「手厚い」ようです。

行政のサポートがないと、漁協は自分で考えなくてはなりません。
これって、本来は当たり前です。

富山県は意図してなくても、業界、漁協の自立を促すことになっていると思いました。
6次産業化の難しさ
漁業者は、思いつきで加工品を作ろうとします。
以前、漁協で魚をすり身にする装置を購入することになりました。

その機械は販売実績がほとんどなく、一般に使われる機械の3倍くらいの価格。
素人が騙されるやつです。

研究所の職員が「もっと安いのがある」と説明しましたが、
漁業者の怒りを買い、その研究員は出禁となりました。

その高額な機械は2つの漁協が購入
・・・ほどなく、思ったように黒字化できず、製造はされなくました。

豚肉でも、生肉と加工品のハム、ベーコンは同じくらいの単価で売られています。
これが加工品を作り、売ることの難しさです。
6次産業化をやっている場合?
この業界では、漁業者や漁協(1次産業)が加工品の製造(2次産業)や、直売、飲食店(3次産業)を行い、新たな付加価値を作り出す「6次産業化」がトレンドです。
漁業だけは儲からないので、漁獲から先のことにも手を出して、利益をだそうということです。

ああ、いい話!・・・でしょうか?

不採算な状況に手をつけず、儲けが出るかわからない新事業を行う?
まず、赤字部分を切り、さらに余裕があれば新規事業のはずです。

行政側が補助金を出してまで、6次産業化を進めているのが実態です。
令和7年2月
2025-02-27
党員の集い
漁業者も、資源も、漁村の人口も、すべて減少が止まらない状況です。
「業界が推す政党」は何をしようとしているのでしょう?
でも、話題は目先の選挙のことばかりでした。

こんな業界の政治との関係はもう何年続いているのか?
特定政党を推して得たものとは?

・・・と考えながら、長老国会議員の本当につまらない講演を聞きました。
経営統合
自動車メーカーの経営統合が話題になっています。
急変する社会や、世界的な競争には、さらに企業規模の拡大は必要みたいです。

水産業界は、漁業も加工業も、大多数は個人経営。

加工業は衛生管理の法的規制に対応するのが、難しくなりました。
沿岸漁業で、多くの個人経営の漁師がやってこれたのは、新規参入を規制してきたからです。
このため、旧態依然であり、漁業者の収入が上がらず後継者不足に拍車がかかりました。

生き残るためには、新規参入を規制緩和し、個人経営からの脱却が必要だと思います。
名選手、名監督にあらず 2/4
選手と監督って、やることが違いますからね...
これはスポーツの世界に限りません。

漁協の場合、ほとんどの組合長は漁師です。
今や漁協も水揚げが減り、経営の立て直しが最重要課題です。
捕ることだけをしてきた漁師の組合長には簡単ではありません。

漁協のことを考えたら、漁師以外の人材を組合員にすることが必要と思います。

そう考える漁師はほとんどいませんが。


長いスピーチ 2/10
卒業式のシーズンです。

以前、水産高校の卒業式に参加していました。
一番の感想は、
「校長のスピーチが長い」
ってことです。

ある年は
「伝えたいことが3つあります」
で始まり、10分くらいでしたが、一つも頭に残りませんでした。
冒頭の「3つある」だけは残りました。

体育館は寒いし、大事なメッセージなら、卒業アルバムに載せればいいのに。
卒アルにはもっと大事なことが書かれていた?
令和7年1月
2025-01-31
海の水ぜんぶ抜く
魚が獲れなくなり資源管理が叫ばれるようになりました。
ただ、魚が獲れないと言っても、本当に魚が減ったのか?
海にはどのくらい魚がいるのか?

実際は、「水揚が減っているので、魚が減った」と推定しているだけです。

池だって、水を全部抜かなくてはわからないですから、
海なら、なおさらです。

もしかしたら、意外に魚がいたり、全然いないかもしれません。
あるいは、とんでもない生物が見つかるかも。


漁業の衰退理由
高齢化、資源の悪化、魚価の低迷・・・
などは、本質でしょうか?

沿岸漁業の場合、理由は単純で「儲からない」からです。
高性能魚探、GPS、人工衛星の気象データなど、新技術は投入されています。
一方で、新規参入は難しく、効率的な漁法を否定。
これが理由です。

ところで、静岡市は老舗商店街の力が強く、コンビニなど大手資本の進出できませんでした。
その結果、利便性が低下。
市外からの集客力が減り、老舗商店も衰退。
仕方なく方向転換しコンビニもできました。

・・・漁業はいつまで、新規参入を拒むのでしょうか?
日本語を使わないのは?
行政では、国民にわかりやすく誤解を避けるために、カタカナ語の使用は極力避けるようにされている・・・そうです。
本当?

鳥取市役所のホームページに
「公文書におけるカタカナ語と意味について」
https://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1651061215056/index.html
説明があります。

いや、説明が要らないように、はなからカタカナ語使うなよ!
この中にある、プロジェクト、インバウンド、ウォーカブル、インバウンド、ワークショップ・・・なんて日本語で標記できますよね?

最近ではインボイス制度など、言葉だけでは意味不明です。
これって、私が世間とずれている??
信用できる?
フジテレビの某有名タレントの女性トラブルの社長記者会見がありました。
社長は原因究明を」行う、第三者委員会の設置を明言しませんでした。
これで信頼回復できるんでしょうか。

ところで、県職員をしていたとき「費用対効果」を計算することがありました。
公共事業は投資の側面もあって、事業費を上回る経済効果を求められます。
必要なことですが、やるのは事業をする部署。
・・・良いの?
新陳代謝
東京都議会に新しくできる地域政党は、最高8年で議員を辞めることが約束だそうです。
どんな組織でも、長くなるほどポストの交代の無い弊害が大きくなります。
そして、水産の世界は、入れ替わりがほとんどないのが実状です。

漁協の場合、そもそも職員が少ない。
組合長は、なり手が少ないことはありますが10年以上の方はザラです。

ところで、私の町内会ですが現在の会長は、20年くらいされています。
理由は後任がいないからです。
そりゃ、期限のない役をやる人なんていません。

別の町内では、役員は輪番制で、町内の班が順番に負うそうです。
順番で1年なら仕方ない・・・って思う人が多いと思います。

となると?


移民問題と漁村
移民を積極的に受け入れると
 日本の文化や伝統が失われる
 社会の治安が悪化
 日本人の雇用が奪われる
などの懸念があります。

漁村に地区外の人が入る時も同じことが言われます。
漁業者間の約束や仕来たりを守れない、漁業権をよそ者に取られる・・・
このため、多くの漁村は排他的だし、漁業者(組合員)になるのに何年もかかります。

かと言っても、多くの漁村は過疎化で壊滅寸前です。
できること2

沿岸漁業の場合、出漁日数が100日くらいなことも少なくありません。
天候に影響されることは、仕方のないこと・・・

ではありますが、出漁しなくても仕事はできます。
干物などの加工品の製造。
ただし、それを売る努力は必要です。

漁業者が加工をする話は以前からありました。
ほとんどが失敗するのは、売ることを考えないからです。

だったら、売ることに詳しい人と提携する方法もあると思います。

若い漁業者なら、動画作成はどうでしょう。
漁業の現場を紹介するYoutuberは人気が出そうです。
一番マグロ
今年は2億700万円でした。

テレビのお陰で「大間のマグロ」は知れ渡りました。
良くも悪くも。

良い方は、漁業の現場が取り上げられたこと。
船上の漁師の仕事がテレビに映るのはめったにありません。

ただ、弊害もあります。
ほとんどのマグロは遠洋で漁獲されますが、それは知られていません。
テレビを見た人は、マグロ漁について偏った認識を持ちます。

そして、大間のマグロは津軽海峡で漁獲されたもの。
津軽海峡は北海道など、他の地域の漁師もマグロを捕っています。
ほぼ同じマグロが他にもあるのに、大間しか注目されません。

漁業にとっては、デメリットが大きい気がします。
できること1
企業の経営が苦しくなった時、始めるにやるのは経費節減。

漁協は経費を抑えるため合併します。
漁協の組合員(漁師)の経費節減はどうでしょう?

漁業に係る経費の多くが漁船の購入や、運用です。
漁師は一家単位で漁船を保有しています。

資源が減っているし、漁船の共同利用は自然な発想です。
複数の漁師で漁船を供用すれば、大きな経費節減になるはずです。
できることはある
年が明け、業界幹部の方の挨拶がありました。
「資源の悪化」
がキーワードでした。
この背景には、今までのように漁獲が増えることの期待があります。

でも、かつての水揚が復活することはありません。
少なくとも、業界としては少ない水揚げで存続できることを目指すべきです。
根拠のない期待をしてはいけません。

漁業の方法は50年前とほとんど変わっていません。
裏を反せば、進化の余地が大きいとも言えます。

現状を捨てて、踏み出すことができるのか?
これは業界自体の課題です。
令和6年12月
2024-12-23
期待
年の瀬となりました。
業界は、明るい話題の無かった残念な年となってしまいました。

資源の減少、限界集落、高齢化・・・
現状の延長線上に、水産業の発展はありません。
大きな変革が必要です。

それが来年なのか、もっと先なのか?
そんなに遠い将来じゃない気がします。


市場の帽子
魚市場では、屋内であろうと野球帽(前方にだけツバのついた帽子)を被っています。
漁師も、漁で被るのは、だいたいこれです。

私は屋外作業の時にトレッキング用の全周にツバのある帽子(サファリハット?)を使います。顎ひももあるし、首筋の日焼けも防げます。
実際、野球帽型は風で、すぐに吹き飛びます。

ですから、トレッキング用帽子の私は異端児。
先日、市場で
「ここは関係者以外、立入禁止だよ」
と注意されてしまいました。

帽子の機能としては、野球帽型は全然ダメ。
なのに業界では圧倒的なシェアとなっています。
不思議です。

ただ、トレッキング用の帽子も欠点はあります。
洗濯するとつばがフニャフニャになるので、元に戻すのに糊付けが必要。
この面倒さが不人気の原因?

漁業は都市部ほど有利
静岡県内でも、静岡市や浜松市などの人口があると、漁業者が減っても、漁業は継続できます。
漁業を支える製氷や冷蔵庫、水揚げ市場などは運営が困難になります。

でも、病院や学校などの生活インフラが維持されます。
逆に、漁業が主要産業の地域では、過疎化が進み、生活インフラが壊滅に進んでいます。

人口減少が急加速する中で、もはや漁業や水産業だけで生き残れません。
他の産業と共存していく業界に方向転換が必要ではないでしょうか。
令和6年11月
2024-11-29
イルカ食害の解決策
キンメダイ漁で深海から釣り上げる途中に、イルカが食べてしまう食害が深刻です。
音や電流で脅しても、イルカは「これは害がない」と学習すれば、効果がなくなります。

で、この学習することを逆手にとっては?と思いつきました。
キンメダイ漁の釣り糸には、一本に何本も針がついています。
仕掛けを海に入れる前に、あらかじめ「イルカが二度と食べたくない」と思うものを仕込んでおきます。
ハバネロとか?
これを口にしたイルカは、キンメダイを食べるのをためらうのでは?
ただし、学習していないイルカのために、定期的に行う必要もあります。

上手くいくかは試してみないと分かりません。
ただ、漁場にイルカの群れが現れたら、その日の漁獲は壊滅です。
ダメ元でやってみたいなあ。


骨がない魚ができるなら
仕事で三重県に行ってきました。
アサリの漁獲が激減したことから、放流するための種苗生産研究を行っていました。
アサリは値段が安いので、放流するにもコストダウンが大変です。

さて、最近は骨のない魚が研究されています。
骨を完全になくすことはできず、丸ごと食べることができるように軟らかい骨にします。

ここで、ふと思いました。
殻の無いアサリを作ったら?
殻を作る分の代謝を身を増やすことに回せば、早く大きくなります。


殻が極薄のアサリは自然界では生きていけないでしょうけど、養殖ならどうでしょう?
ソフトシェルクラブならぬ、ソフトシェルクラム!
不可能かな...

ところで、巻貝の仲間なら骨なしがいます。
アメフラシとかクリオネです。
漁協女性部
漁協の青年部なら、若い漁師の部会。
でも、女性部は「漁師の奥さん」の集まりです。
漁業を助ける活動をしていました。

漁師はほとんどが男。
だから、漁師は他の産業に比べて倍のスピードで減少します。
力仕事も減ったので、男だけの必然性はありません。
女性がは助けるのではなく、主力となるべき時代です。

もう30年も前の話ですが、ある地域で漁師の奥さんが競輪場で働いていました。
漁師はギャンブルが好きなので、風が強く漁がないと、競輪場に行きます。
そこで摩ったお金で、奥さんが給料をもらい、生活を支える...
と言う落語になりそうな状況もありました。

本来の意味で、漁協女性部ができる日がくるのでしょうか?
天然のたい焼き
たい焼きに「天然」と「養殖」があるそうで、
 1個ずつ焼かれるのが天然。
 まとめて複数個焼かれるのが養殖
とか。

手間をかけて作るのが天然のたい焼きらしいです。
値段も高くなります。

しかし、本家のマダイの場合、天然ものが高かったのは過去の話。
手間も養殖の方がかかっています。
育成方法や、飼料などの進歩が理由です。
脂の乗り方をコントロールできるのも強みです。

加えて、放流でマダイ資源が増えたので、価値が逆転です。
私は安くなった天然のマダイやブリをよく食べていますけどね。
あ、たい焼きは養殖のやつです。
令和6年10月
2024-10-24
企業化
水産加工業者の組合をしている知人と話しました。
漁業と同じく、多くの加工業者も跡継ぎがなくて廃業が多くなるようです。
ただし、経営のしっかりしているところは、企業化し生き残るとのこと。

水産加工業者も家族経営が多いのが実態です。
それでも、沿岸漁業より企業化が進んでいます。
新規参入者を増やすなら、沿岸漁業も企業を考える必要がありますね。
守るのは漁業か?漁業者か?
衆議院選挙が始まります。
立候補者が応援してくれるのは漁業でしょうか、漁業者でしょうか?
両方を守るのは、簡単ではありません。

問えば、漁村は過疎化が著しいですが、漁業への新規参入には高いハードルがあります。
また、資源を守るためとは言え漁法が制限され、効率的な漁業ができないことがあります。
これらが原因で、漁業者の加入は減り、漁村も漁業も衰退してきました。

政治家は持論があると思いますが、選挙になると敵を作りたくないので、考えを語ってくれないのが残念です。
令和6年9月
2024-09-26
沿岸漁業の役割
沿岸漁業で、漁師の役割は
「地域の魅力の作り手」
に変化してきていると思います。
都市部でも魚を食べることができますが、多くの人が魚を食べるために漁村や漁港に訪れます。

海業は、漁業者や漁協が取り組むものではなく
過疎化している地域が、漁業者を利用して取り組むものだと思います。

じゃないと、地域と漁業が一緒に没落です。
リーダーを選ぶ
自由民主党ほか野党でも党首選が行われています。
各政治団体のリーダー決めです。

県下に17の沿海漁協がありますが、そのリーダーは組合長です。
かつては名誉職でしたが、、近年なり手が不足しています。
と言うのも、どの漁協も経営難、施設の老朽化、組合合併など課題が山積。
経営難は組合員も水揚げ量も減っているので、簡単な解決はありません。
組合合併も、いろいろな利害がって、どう進めても不満がでます。

と言っても、それなりに合併は進んでいるので多くの漁協が広域化しています。
そうなると、組合長をどの地区から選出するかが争いになります。

そんなことで争っている場合じゃないんですけどね。
オワコンの魚
オワコン 話題性が薄れ、魅力がなくなり、既に興味を引かなくなった情報
...ですが、時代遅れで人気の無くなったモノにも使われるようです。

オワコンの魚と言えばマダイ。
かつては「魚の王様」と言われ、見た目も良くてお祝いに使われました。
特に結婚式の披露宴には欠かせない存在でした。
だから、栽培漁業の対象になったんですね。

今や人気が凋落し、価格も暴落。
栽培漁業により資源が増えたのも、価格下落の要因になっています。

しかし、素情の良い魚なので、ふさわしい地位に戻したいと思っています。

ところで、高級魚となったウナギですが、もとは川で捕れる大衆魚でした。
養殖するにも、稚魚が天然ものだけなので高価です。
最近、技術の進歩で稚魚を人工生産する可能性が見えてきました。

ウナギの人工稚魚が大量に供給されたら、ウナギの価格は下がります。
すると高級魚じゃなくなる。
その時、大衆魚となったウナギの消費は増えるのでしょうか?
マダイと同じ道をたどるのでしょうか?
令和6年8月
2024-08-26
老害対策
私の若い頃は、今ほど老害と言う言葉が使われていなかった気がします。
実際、高齢者が増えているので、老害も多くなっているんだと思います。

高齢で、力を持つ人は若い人に移譲するのが良いと思います。
しかし、この業界は「ほぼ高齢者」で高齢者以外の人材が圧倒的に少数です。どうすりゃいいんでしょうか?

私も代替わりしたいのですが、やってくれる人が・・・
海面イケスの更新
マダイの中間育成で使う海面イケス。
鉄製ですが、亜鉛メッキをして錆にくくしてありますが、海で使うので腐食が進みます。

今年は、2地区で「イケスがそろそろ限界」との声がありました。
1地区は修繕で対応できました。
が、もう1地区は2つのイケスが全体に腐食しており、修理はできそうにありません。
もう30年経っているとのことで、丁寧に使っていただいたことに感謝です!

さて、来年に向けてイケスを新調しなくてはなりません。
県内でイケスを作ってくれる業者は、すでに一つしかありません。
漁業者の減少で、漁業を支える仕事も激減しているためです。

海面イケスは1つでクルマ1台分くらいの金額です。
費用の捻出は何とかなりそうですが、新しいイケスは何年使うのかが問題です。
深刻な過疎化で、栽培漁業もあと何年できるのか?
その終焉も考えなくてはいけない状況です。
海のマイクロプラスチック
ネッツトヨタ静岡が沼津で行った放流イベントに参加しました。
詳しくは下のリンクからご覧ください。
https://bokumachi.netz-shizuoka.net/save-cat/3040
そこで、栽培漁業の授業を行いました。
今年は海洋環境保全の話として、マイクロプラスチックのことも説明。
ネッツトヨタ静岡の社長さんを前にして「クルマのタイヤ由来が30%」と話してきました!

再生可能エネルギーとか言う前に、こっちの方が大問題じゃないの?
と私は思っていますが、どうでしょう?

太陽光発電を普及させても、地球の温暖化が止められるのかはわかりません。
でも人類がタイヤ由来のプラスチックが地上、海中にまき散らかしているのは紛れもない事実です。
令和6年7月
2024-07-31
マダイ放流を終えて
今年も、順調とは言えないまでもマダイの中間育成と放流が終了しました。
そして、何十年とやっているのに技術が枯れていないことを痛感しました。
放流魚の計数は、いまだにイケスの上で針式の台秤による重量測定です。
有効数字が2桁の機材ですし、マダイがあばれるので針が止まりません。
ましてや、放流時まで尾数が分かりません。
途中経過がブラックボックスです。
給餌量ですら、マニュアルがありません。
世の中、デジタルやらAIやら言われていますが、別世界です。
この状況が改善される前に、人口減少で漁業が無くなるかもしれません。
企業からの支援はありがたい?
放流事業は資金面で、年々厳しくなっています。
そんなとき、ありがたいのが企業の協力です。

企業側は社会貢献を求められる背景もあって、放流資金を寄付してくれることがあります。
ただ、問題もあります。

始めは寄付をくれるだけだったのが、式典をしたり、イベントを組んだりとだんだん膨れていきます。
企業としては、せっかく寄付するのであれば広報活動に繋げようとします。
そりゃそうだ。

でも、こちらの対応も増えていき、だんだん重荷なります。
負担が増えても、寄付金額は増えないと「費用対効果」やモチベーションはだだ下がりです。

・・・と言うことが分かってきたので、企業から寄付を受けるのも考え物。
って思うようになりました。
イケスはブラックボックス
マダイの放流事業も終盤。
放流前の尾数計数を行っています。

40~50日の中間育成をしますが、尾数が分かるのは最初と終わりだけ。
途中経過がわからず、終わってみたらビックリっていうことが起きます。

ほとんど、死なずに残っていたり、1/5くらいに減っていたり。
大きく減る場合は病気の発生があった場合です。
あるいはイケス網に穴があったり、なぜかスズキなどの大型魚が入っていたり。

ところが、原因不明での大きな減少もあります。
この場合、考えられるのは共食いです。
共食いはいつ起きたのか?
沖出し直後なのか、中間育成中にずーと起きていたのか?

この原因不明の減少について、調査方法を研究所と相談中です。
悪天候
先週の金曜日に続き、今日もマダイ放流魚の計数が悪天候で中止になりました。
計数には人手がいるので、日程が急変すると参加者も減る可能性があり、私としてはかなり凹みます。
まあ、天気には勝てませんけどね。
明日も計数が予定していますが、無事にできるかな・・・
令和6年6月
2024-06-13
マダイ沖出し
今週は伊豆3か所でマダイ稚魚の沖出しを行いました。
今年は全地区で天候に恵まれ、無事に終了しました。

ところで、沖出しの作業を終えて、帰路につくと伊豆の寂(さび)れ具合を再認識することになります。
ただ、静岡市を含む県内各地の数年後の状況です。
使わない建物や、整備されない道路が増えていき、若者や子供を見なくなります。
実際に、中間育成地の小学校はすでにありません。

漁業の存続も危機的ですが、さらに深刻なのが地域の存続です。
漁業の6次産業化や海業で、観光客を増えるかもしれません。
でも、住む人が増えなければ、学校などのインフラ施設は維持できなくなります。
しかも、日本中が同じ状況です。
覚悟
都知事選に立候補を表明した石丸信二さん。
人口2万7千人の安芸高田市を全国に知らしめた若き市長です。

Youtube登録者数が自治体1位になった記者会見で
「知恵と工夫と覚悟があれば、できるもんなんだな」
と話していました。
「小さな市が財政を再建して、残るためには外部の力を使う」
ための戦略の一つがYoutubeでした。

知恵と工夫までは、私でも思いつきます。
違うのは覚悟の部分。
石丸さんのスピーチでこの言葉は良く出てきます。

業界の状況は、田舎の小さな自治体と似ています。
高齢化、人口減少、財政悪化....
数年後に消えてしまうことが予想されます。

もしかすると、知恵と工夫は誰かの援助があるかもしれません。
しかし、覚悟は違います。

実際に石丸さんは市民に「覚悟はあるか」と問うています。
業界が残るために、漁業者の覚悟はあるでしょうか。
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