地球温暖化と海の生物
2021-09-14
事務局長の青木です。
地球温暖化は魚など海の生物にとっても大問題です。
地球温暖化は魚など海の生物にとっても大問題です。
ほとんどの生物は、適した水温があります。
今住んでいる場所の水温が上がれば、別場所に移動しなくてはなりません。
このため、魚の住む場所が北上(北半球)しています。
もっと問題なのは、水温が高くなると海の二酸化炭素(炭酸ガス)が減ります。
地上は二酸化炭素が増えて温室効果となっているのに海は逆です。
二酸化炭素などのガスは、水温が上がると溶けにくくなるのが理由です。
植物プランクトンが行う光合成に必要なのが二酸化炭素です。
光合成が減ると植物プランクトンや海藻が減り、それをエサにする動物が減ります。
更に、それをエサにする動物も減る・・・で海の全生物が減ります。
地球温暖化は陸上よりも大問題です。

キャベツで育つマダイ?
2021-09-13
昨日、キャベツで育てたウニのことをテレビで見ました。
前回のブログで「魚を育てるために魚を使う」ことを書きました。
廃棄する部分の野菜をエサに養殖をするのは、良い方法ですね。
前回のブログで「魚を育てるために魚を使う」ことを書きました。
廃棄する部分の野菜をエサに養殖をするのは、良い方法ですね。
本来、動物が育つにはタンパク質が必要です。
植物には、タンパク質や、その原料となるアミノ酸が少ないので、動物の餌としては向いていません。
植物には、タンパク質や、その原料となるアミノ酸が少ないので、動物の餌としては向いていません。
ところが草食動物は体内のバクテリアを使って、植物からアミノ酸を作ることができます。
魚も、アミノ酸を作るバクテリアと共生できれば「キャベツ・マダイ」ができるかも。
ただし、養殖には良くても、海で海藻を食べちゃうので放流はできませんね。
ただし、養殖には良くても、海で海藻を食べちゃうので放流はできませんね。

魚を育てるために魚を使う
2021-09-10
放流用の稚魚は、最初こそプランクトンを食べますが、すぐに配合飼料(人工の餌)を食べるようになります。
配合飼料の主成分は魚粉という魚肉を粉にしたものです。
魚の多くは肉食なので、動物タンパクが必要です。
これは豚や牛とは違いです。
配合飼料の主成分は魚粉という魚肉を粉にしたものです。
魚の多くは肉食なので、動物タンパクが必要です。
これは豚や牛とは違いです。
放流用の魚をたくさん作るほど、その何倍もの天然魚がエサに必要です。
これは養殖魚も同じです。
これは養殖魚も同じです。
実際に世界的に養殖が増えたことで、魚粉の取り合いになっています。
このままでは、栽培漁業も養殖もできなくなります。
困った・・・
このままでは、栽培漁業も養殖もできなくなります。
困った・・・
解決策はあります。
植物タンパクで成長する魚を作ることが1つ。
それと、餌に魚ではなく虫を使うこと。
すでに食用ウジ虫が広く利用されています。
植物タンパクで成長する魚を作ることが1つ。
それと、餌に魚ではなく虫を使うこと。
すでに食用ウジ虫が広く利用されています。
栽培漁業を拡大するには、このような多くの課題を乗り越える必要があります。
前途多難ですが、虫を直接食べるより、魚を食べたいと思いませんか?
そのうち、プラスチックゴミを消化できる魚もできるといいなぁ。
そのうち、プラスチックゴミを消化できる魚もできるといいなぁ。

栽培漁業の難しさ その4 費用はどうする?
2021-09-09
川の場合は、釣り客が遊漁券(入漁料)を購入し、漁協はその利益で放流できます。
だから川の魚はなくなりません。
海でも同じなら良かったんですけどね。
放流した魚は誰が釣っても良いので、栽培漁業は漁師のためだけにやっているのはありません。
むしろ、公共というか、海を利用する皆さんのためにやっています。
釣りをしなくても、魚を食べるなら含まれますよ。
むしろ、公共というか、海を利用する皆さんのためにやっています。
釣りをしなくても、魚を食べるなら含まれますよ。
公共といえば、某公共放送はテレビがあると受信料を払わないと行けません。
皆さん、受信料を納得して気持ちよく払っていますか?
公共放送を観ない人はどうですか?
皆さん、受信料を納得して気持ちよく払っていますか?
公共放送を観ない人はどうですか?
海で釣る人に
「マダイが釣れるかもしれないからお金払って!」
と迫るのは・・・
「マダイが釣れるかもしれないからお金払って!」
と迫るのは・・・
栽培漁業はお金がかかります。
でも、その意義を理解もらい、できれば気持ちよく協力して欲しいと思っています。
でも、その意義を理解もらい、できれば気持ちよく協力して欲しいと思っています。
実は、今年の放流では気持ち良く協力してくれるパートーナーが現れました。
近く、ホームページをリニューアルされご紹介する予定です。
多くのパートナーを作ることで、栽培漁業が前進すると思っています。

栽培漁業の難しさ その3
2021-09-08
川でも魚の放流(栽培漁業)を行っていますが、海とは違うことがたくさんあります。
多くの川では、漁協が魚を捕る権利(漁業権)を持っています。
漁業権がある川では、釣り客が遊漁券を漁協から買わなくてはいけません。
その代わり漁協には放流が義務づけられています。
広い海と違って、自由に魚を捕るだけだと、あっという間に魚がいなくなります。
漁協は釣り客に遊漁券を販売して利益を得ますが、その利益で放流する稚魚を購入します。
放流した魚は、ほとんどがその川で釣られてしまうので、放流効果も高いです。
魚を放流して資源(魚の量)を維持するシステムができているんです。
ですから川で釣りをするときは、必ず遊漁券を買ってくださいね。
ところが海の魚では、放流資金を釣り客から得ることはできません。
でも、捕る一方では魚は減っていきます。
・・・さあ、どうしましょう?
ちなみに、海の漁協は漁師が組合員ですが、川には漁師(まれに例外あり)がいません。
組合員は地域の釣り好きの方が中心です。
詳しく知りたい方は、こちらをどうぞ。
https://www.fishpass.co.jp/news/archives/7560
