令和3年度事業計画
平成27年3月に策定された第7次静岡県栽培漁業基本計画(計画期間:平成27~令和3年度)に基づき、以下のとおりマダイ・ヒラメ等の種苗中間育成・放流事業を実施します。
○放流目標
1 放流効果実証事業
マダイ(60㎜)1,050千尾、伊豆地域・中部地域・榛南地域
ヒラメ(60㎜) 320千尾、榛南地域・沼津市
マダイ・ヒラメ種苗放流計画(放流効果実証事業)
魚 種 | マダイ | 合 計 | ||||
海 域 | 伊 豆 |
中 部 | 榛 南 |
県 内 | ||
種苗受入れ尾数 | 90万尾 | 20万尾 | 50万尾 | 160万尾 | ||
種苗放流尾数 | 59.2万尾 | 13.1万尾 | 32.8万尾 | 105万尾 |
魚 種 | ヒラメ | 合 計 | ||
海 域 | 沼津市 |
榛 南 |
県 内 | |
種苗受入れ尾数 | 6万尾 | 42万尾 | 48万尾 | |
種苗放流尾数 | 4万尾 | 28万尾 | 32万尾 |
令和2年度事業計画・結果
マダイは、伊豆から榛南までの県内5か所の中間育成場で20~30㎜サイズの種苗160万尾を中間育成し、60㎜サイズの稚魚105万尾を放流する予定に対し、結果は160万尾を中間育成し、計画の117.6%の123.6万尾の放流となりました。
ヒラメは、榛南で30㎜サイズの種苗42万尾を中間育成し、60㎜サイズの稚魚28万尾を放流する予定でしたが、結果は計画の100.1%の28万尾の放流ができました。
この他に、放流効果実証事業として、沼津地区でヒラメ種苗6万尾の中間育成を行い3.15万尾(計画の79%)の放流を行いました。
マダイでは、温水センター本所・沼津分場ともに計画以上の種苗が生産できました。また中間育成については、伊豆・中部地域の歩留りが高く、それぞれ83%、80%の歩留りでしたが、榛南地域もほぼ計画どおりの65.8%の歩留りとなりました。
マダイ中間育成・放流計画及び結果(資源増大推進普及事業・地域栽培推進事業)
魚 種 | マダイ |
合 計 | ||||||
海 域 | 伊 豆 |
中 部 | 榛 南 |
県 内 | ||||
計画・結果 | 計画 | 結果 | 計画 | 結果 | 計画 | 結果 | 計画 | 結果 |
種苗受入れ尾数 |
90万尾 | 90万尾 | 20万尾 | 20万尾 | 50万尾 | 50万尾 | 160万尾 | 160万尾 |
種苗放流尾数 | 59.2万尾 | 74.7万尾 | 13.1万尾 | 16.0万尾 | 32.8万尾 | 32.9万尾 |
105万尾 |
123.6万尾 |
ヒラメ中間育成・放流計画及び結果(資源増大推進普及事業・地域栽培推進事業)
魚 種 | ヒラメ | |
海 域 | 榛南 | |
計画・結果 | 計画 | 結果 |
種苗受入れ尾数 | 42万尾 | 42万尾 |
種苗放流尾数 | 28万尾 | 28.0万尾 |
放流効果実証事業の計画及び結果
魚 種 | ヒラメ | |
海 域 | 沼津市 | |
計画・結果 | 計画 | 結果 |
種苗受入れ尾数 | 6万尾 | 6万尾 |
種苗放流尾数 | 4万尾 | 3.2万尾 |
栽培漁業とは
栽培漁業とは、人工的に生産・育成された種苗(稚魚等)を天然海域に放流して、水産資源を増やして漁獲すること(種苗生産・育成~放流~漁獲)をいいますが、これらに加え、魚介類の成育に適した環境を造ったり(漁場造成)、漁獲の時期や方法を管理したり(漁獲管理=資源管理)することを含めて、栽培漁業と呼ぶ場合もあります。つまり、栽培漁業とは、人間が積極的に水産資源に働きかけて生産を増やそうという取組みであり、漁業の発展した姿ともいえます。
■種苗生産
魚貝類の種苗(稚魚など)を大量に生産します。
魚貝類の種苗(稚魚など)を大量に生産します。


■中間育成
放流後の生き残りを高めるためにさらに大きく育てます。
放流後の生き残りを高めるためにさらに大きく育てます。


■種苗放流
魚貝類の種苗(稚魚など)を大量に放流します。
魚貝類の種苗(稚魚など)を大量に放流します。


■漁場造成
魚礁設置など魚の成育に適した環境づくりです。
魚礁設置など魚の成育に適した環境づくりです。


■漁獲
大きくなった放流魚を漁業や遊漁で漁獲します。
大きくなった放流魚を漁業や遊漁で漁獲します。


■漁獲管理
魚を持続的・安定的に漁獲するため漁獲を規制します。
魚を持続的・安定的に漁獲するため漁獲を規制します。
